風不死岳　北尾根コース

標高は1102メートルの火山である風不死岳。カルデラ湖の支笏湖から山頂までほぼ直登で登り一辺倒のコースとなる。しかし、山の北側に延びる樹林帯の中を歩くため、コース全体を通して日影が多く、夏山登山には適している。 駐車スペースから少し奥に入ったところに入山ポストが設置されてある。はじめは笹と木々の中に延びる登山道を歩く。時々大きな倒木などが道をふさいでいるが、大きな危険個所はない。標識や現在何合目かを表す標識も設置してあるため、それらに注意して歩くと道に迷う危険は少ない。五合目を過ぎたあたりからは、次第に木々の隙間から支笏湖の湖面や恵庭岳、羊蹄山などが見えてくる。新緑の季節には木々の緑と、空と湖の青のコントラストを楽しむことができる。風不死岳は全体的に花を多く楽しめる山ではないが、所々にミヤマアキノキリンソウやオオタチツボスミレなどの可憐な花を見ることも。 6合目辺りから傾斜も急に感じるようになるが、自分のペースを守って歩きたい。8合目を越えると、ロープ場が数か所登場する。コース上に切り立った場所も出てくるので慎重に。支笏ブルーや樽前山が見え、周囲の景色がパノラマビューになってくると山頂まではあとわずか。 頂上からは眼前の支笏湖や樽前山のほか、恵庭岳や羊蹄山、日高山脈、千歳、恵庭、札幌市街が晴れた日には見渡せる。360度絶景の大パノラマを眺めよう。