アポイ岳　登山コース

「幌満カンラン岩体」と呼ばれる特殊な地質と、太平洋に面してそびえる山の気候から、高山植物の宝庫でもあるアポイ岳。標高は810mと、決して高山ではないため、山頂までの所要時間も短く、子どもからお年寄りまで高山植物を楽しみながら登ることができる。8合目下の馬の背ではお花畑と太平洋、日高山脈の景色を一度に楽しむことができる。5合目からは森林限界を越え、ハイマツ地帯となるが、アポイ岳山頂はダケカンバに囲まれるという「植生の反転」の現象が起きている。そのため、頂上では見通しがきかない。 登山口付近にはアポイ岳ジオパークビジターセンターがあるので、登山前にアポイ岳の最新情報を手にできる。入山前にはと無人入林届所で必要事項を記入し、登山口の先にある登山靴の洗い場では外来種の進入を防ぐため靴底を洗い流そう。5合目までは整備された針葉樹林帯を緩やかに登るが、5合目の避難小屋を通過すると急な登りとなる。このコースの目玉の馬ノ背では道が平坦になり、高山植物のお花畑を心行くまで楽しめる。そこから山頂に向けては再び急登となる。岩場が続くので、濡れているとすべりやすいカンラン岩や蛇紋岩には気を付けて登ること。体力と時間に自信がある人はアポイ岳山頂から吉田岳への縦走も可能。（往復で2時間ほど）